【子育てメモ】凹凸を持つ幼児が、就学前に過ごす場所(幼稚園、保育園、etc…)
こんばんワイン(もう誰も分からないギャグ…)。
さて今日は、就学前の凹凸っ子たちについて。
我が家の兄弟は、保育園に1歳からお預けしてきました。母たる私が、ずっと働いているからです。また次男については、園選びを試行錯誤した経緯があります(しつっこく言及してる通り)。
凹凸っ子の就学前教育について死ぬほど調べましたし、また
「こんなの、普通の人は知らんわな…」
っていうようなことがたくさんあって。まとめたくなったので書いてみます。ほぼ自分用のメモです。
※ご注意※
我が家は、兄弟とも
- 自閉症スペクトラム障害(軽度)
- 地方都市に在住
です。参考にされる方はご注意を。
■ 就学前の居場所一覧
義務教育(小学校)に入る前の子どもには居場所として、いくつかの選択肢が用意されています。
- 保育園・保育所
- 幼稚園
- どこも行かない(在宅)
3歳になった時点で既に、結構な割合で『社会的な居場所』があるんじゃないでしょうかね。保育園に行ってるか、幼稚園に行ってるか。3を選択する人はもう少ないですねえ。
■凹凸っ子の場合
凹凸っ子の場合は、もう少し選択肢が広がります。診断内容によっては、「こちらにしましょう」と、きっぱりルート提示される場合も。
- 保育園・保育所
- 幼稚園
- 療育園
- 児童発達支援
- どこも行かない(在宅)
1.保育園・保育所
「保育に欠ける」子どもを預かる前提となっている、保育園。
支えるのは、子どもたちの生活。イコール、生活スキルの育成に力点を置く考えです。凹凸っ子は身辺自立を習得しづらい側面があるので、そうしたイデオロギーに成り立つ保育園は、凹凸っ子にオススメされやすいようです。
ただ幼稚園の亜種もあるからね!!!気を付けてね!!!(しつこい)
集団生活を送るうえで支援が必要と判断されれば、「加配」と呼ばれる先生が専門でつきます。これは幼稚園も同じ。
しかし…保育士さんの人手不足は、皆さんご存知の通り。加配がつく基準はかなり厳しめです。加配一人につき対象児童が3人だったり、午前中のみの配置だったり…ギリギリ感は、見ていて強く感じますね。
2.幼稚園
ええとですね、幼稚園は我が家、関わったことないんですよ。なので完全また聞き情報ですね、ハイ。
幼稚園は、通ってる時間そのものが短い。14時帰宅とかです。なので、
お母さんがメインに養育(あわせて療育を最大限利用)しつつ集団生活の練習…というスタンスならば、幼稚園って、イイのかもね?
という感想を持ったことがあります。
厳しい系の幼稚園では、そりゃあもう苦労するでしょう。まず選ぶべきでない。しかしその反対、真のノビノビ系幼稚園というものが存在するらしい。カトリック系とかで、超・自由にやらせてくれて、脱走しても怒らないような…先生がシスターで、みたいな…
生活・身辺自立より、教育的視点(しかも園ごとのポリシーに基づく)を重要視する幼稚園のほうが気楽&園側としても苦労なし、ていう凹凸っ子は…もしかしたら存在するかもしれないです。保育園は生活を重視するぶん、生活に厳しいとも言えるから。
ケース・バイ・ケースですよね。
ただし。「小学校に入るまでに集団生活へ適応できるか」という問題が。
ノビノビ系幼稚園では問題なかったけど、入学してドッカーン!と乱れる⇒即診断、というケースも、何件か耳にしました。お母さん同士のつながりが強すぎて…アクの強い凹凸っ子の保護者としては、ストレス耐性が問われるかもしれぬし…モゴモゴ。
3.療育園
療育園は、選ばれなければ行けない場所。
少なくとも私の地域では、そうです。手厚く、カリキュラムはきめ細かく、個別療育も受けられると聞きます。問い合わせてみましたが、「手帳がなければ絶対に無理」との返答でした。
3年間通うという子もいれば、1年くらいで卒業して、幼稚園・保育園に編入するパターンもあるそうで。αブロガーのアマミモヨリさんちは、息子さんが年少のみ療育園へ行かれていたみたい。
また、こちらの方のブログ記事がたいへん参考になりました。検討されている方は、ぜひご覧になるとよさそう。
支援センターの近隣に、情緒専門の療育園が設置されていました。
検査や定期受診の帰り、単独通園をする一団によく出会いました。リュックを背負って、うちの次男と全く変わらない様子でバスから降りて、楽しそうに施設に入っていきました。その頃は本当に辛かったので(転園どうこうの頃ね)、すごく羨ましかった。
スペシャリストが作り上げる通園施設だからこそ、そのあたりは非常にシビアです。
子ども本人を踏まえて専門家が検討・分析の結果、真に支援が必要な子だけが選ばれます。だから、行けるチャンスがあるなら絶対に行くべきだと、私は思います。
4.児童発達支援(児童デイ)
我が家は一時期、ほとんどここに通ってました。次男が登園拒否でしたからw
さすがに保育園に絶望してまいりまして、半日は民間療育に通わせる手を考えている
— ママリじろう (@parariqa) 2016年6月22日
半年くらいは通いましたかね。週3日、平日の午後いっぱいでお願いしていました。療育園は行けなかった、しかし普通の幼保ではなかなか…という場合、とても利用しやすいサービスじゃないかと。手帳は要りませんが、受給者証を取得します。
- 非常にのんびり
- 保育者の人数は手厚い(定員10名で、先生3名くらい)
- 発達障害に対する知識がある保育環境
この3点そろった、少人数での集団保育が受けられるという場所というのは、なかなか貴重です。
「本格的な療育」を期待すると、なかなかそこまでは…というところ。本格的な保育・教育だって、もちろん望みにくい。放課後等デイサービスの流れを汲んで、やはり<居場所づくり>の意味合いが強いんでしょうね。
それから児童デイって、どうも
がっつり9時半から開始、お弁当あり、15時ごろ帰宅
というプレスクール型と
午前or午後だけお預かり/週に何日かだけ通園
といった放課後デイサービスの児童版、2つのタイプがあるみたい。我が家は後者でしたが、3歳児時点では
(もういいわ。あと1年くらいは、ここに毎日、午後だけ通ったって)
などと思っておりw 今思えば、フリースクール的でもあるなあと思います。
■カリキュラムを比べてみる
インターネット上でざくっと調べられる1日のカリキュラムを、各施設で調べてみました。
①保育園
一般的かなあというカリキュラムとして、東岸和田保育園さんから引用させていただきました。うん、こんな感じですね。当然だけど、園にいる時間がながい。だから設定保育が二回あるのね。
②幼稚園
教育要素を多く取り入れている、奈良学園幼稚園さんをピックアップしてみた。黙とう、素読(漢詩ことわざ等等!)…そのうえで設定保育も行う…午前中、わりとギチギチなんだな。でもハマる凹凸っ子は、ガッチーーン!とはまるのかもしれない。
③療育園
山口県山陽小野田市にある「なるみ園」さんのカリキュラム。理学療法士・言語聴覚士さんの指導が週1で、ことばの教室もある…こんな楽園がああ!設定保育⇒設定療育になっていたり、保育園に流れが似ていますね。午後には個別指導あり。
④児童発達支援(児童デイサービス・発達障害児向け)
札幌にあるソレイユの森さんから。この施設さんだけじゃなく全般に、児童デイには設定保育という考え方があまりない(ような気がする)。のびのび過ごしつつ、少人数保育がテーマ…そのあたりもフリースクールに似ているんじゃないかな。